最近ではセラピー、カウンセリング、そしてスピリチュアルなこともかなりオープンになってきて、多くの人に効果が認められてきています。
でも、ヒプノシス、催眠、と聞くとまだ一昔前にテレビなどでやっていた、自由に人を操れる怪しい魔法、のような感じで捉えて、少し抵抗がある方がいるのも確かです。
心理学の父と言われるフロイトがその当時行っていたセラピーは、今で言うヒプノセラピーにとても近いものでした。
深く座ってリラックスしてもらい、目を閉じて、瞑想でもしてるようなボーッとした状態になってもらい、患者さんと会話をします。
会話の中で、何も考えずにポロッと口から出てしまう言葉、”心の声”のような本音が出てしまうのを狙います。
それこそが、無意識(潜在意識)からの情報で、重要な鍵を握る言葉だからです。
Freudian slip(フロイト的失言)という言葉が付けられています。
これはまさに、ヒプノセラピーで私が実施いているのと同じです。
そして現在では、トップアスリートや経営者などが、ヒプノセラピストをコーチとしてつけ、パフォーマンスを伸ばしたり、潜在能力の開花をさせているのは、よく知られた話ですね。
これについてはこちらの記事で書いていますので、もし興味があれば読んでみてください。
ヒプノセラピーは最も古い形のセラピーだっただけでなく、多くの研究によって証明されている科学です。
アメリカのスタンフォード大学の研究で、ヒプノシスを実施している最中は、脳のいくつかの部分が活発になり、そしてそれは医学的、心理学的な問題を改善することが証明されています。
この研究で脳の動きを分析した学者達は以下のように結論づけています。
“It’s a very powerful means of changing the way we use our minds to control perception and our bodies”
David Spiegel
”ヒプノシスは、物事の捉え方や体のコントロールの仕方を変えるのに、とてもパワフルな方法だ”
つまりヒプノシスは、ブロック解除、習慣・癖、思い込みの書き換えをするのに、とても効果的、ということです。
そしてこの研究レポートの中で、特にヒプノセラピーが効果的だとされている問題、症状は以下です。
- 慢性的な痛み、出産の痛み、他の処置(手術など)で発生する痛みの軽減・緩和
- タバコなどの依存症
- PTSD(トラウマ)
- 不安症
- 恐怖症
その他にも、私がヒプノセラピーを実施していて、とても効果が高かったのは以下です。
- 鬱病
- 自己肯定感・セルフイメージ
- お金、人間関係(夫婦、恋愛関係)の問題
- 直したい癖、習慣
- あがり症
- 強いストレス
私の師匠であるマリッサ・ピアは、不妊症、ダイエット、子供が抱える様々な問題、原因不明の身体的問題、遺伝的問題、などにも高い成果を出し有名になっています。
少し前の記事で、マリッサのヒプノシスで植物状態になってしまった患者さんが目覚めた、なんていう記事までイギリスで出ていました!
ヒプノセラピーは、最も古くから実施されているセラピー療法であり、そして、科学的に証明されている療法です。
日常的な悩みや癖・習慣の改善から、スポーツや仕事のパフォーマンス向上、そして根が深い深刻な精神的な問題まで幅広く対応でき、効果が認められています。
この記事が、一人でも多くヒプノセラピーに対する考えが良い方に変わるお手伝いとなれば嬉しいです。
参考:Williams, S., C.P. (2016) : “Study identifies brain areas altered during hypnotic trances”, Stanford Medicine.
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