毒親からの回復法 ~オススメ癒し方法~

前回の記事で毒親、特に自己愛性パーソナリティ障害(病的ナルシスト)の親の特徴について書きました。

こちらでは、そんな病的ナルシスト毒親の元で子供時代を過ごした方への回復方法をいくつかご紹介したいと思います。

まず、病的ナルシスト毒親に育てられるとどのような影響があるか。

人それぞれその影響の出方には違いがあり、多岐にわたるので、主な傾向をリストしてみます。

  • 歪んだ愛や愛情表現を”普通”だと学んでしまう
  • 自分の価値はすることや見せる反応によって図られ、ありのままの自分では価値がないと思い込んでしまう
  • 他人と健康的な距離を保つのが難しくなる(健康的な距離感が分からない)
  • 恋愛関係での苦労。無意識に自己愛性パーソナリティ障害を持つ人に惹かれて選んでしまう
  • 自分が必要な物、欲しい物を後回しにする癖がつき、分からなくなる。
  • 自分の気持ちや考えを受け入れるのが難しくなり、自分の欲求は満たされることはないと思ってしまう
  • 自尊心が低く、自分自身が分からなくなる
  • 心の傷を何とかしようとして、依存症や自己破壊的な行動を取ったりする
  • 自身も同じように自己愛性パーソナリティ障害者になってしまう

癒し方法も沢山あり、人それぞれ相性がありますが、基本的なスタートとしていくつかご紹介します。

目次

まずは知ること!

どんな傷の癒しも、まずは問題を理解するところから始まります。

自己愛性パーソナリティ障害の親の特徴をまず知り、自分の親はこのタイプの毒親だったんだと理解するところからです。(特徴はこちらの記事でまとめています)

自分の生い立ちを正面から受け止める

自分は自己愛性パーソナリティ障害の親のもとで育ったと正面から受け止めること。

つまり、トラウマを抱えていて、ちゃんとした健康的な愛情を受けれなかったと理解すること。

これはとても痛いし辛いプロセスです。

自分一人でやるには難しいという方は、専門家、セラピストと一緒にやるのを強くお勧めします。

でも病気なのは親で、自分は何一つ間違ったことはなく、罪はなかったと理解できると、かなり解放され落ち着きを取り戻せます。

なので、とても辛いプロセスですが、やる価値があるし、ここがスタート時点でもあります。

思いっきり悲しむ

生い立ちを見つめ、スタート地点に立てたら、今度は思いっきり悲しんで、感情を感じましょう

親から愛されたかったのに愛してもらえなかったこと

純粋無垢な子供でいさせてもらえなかったこと

ありのままで受け入れてもらえなかったこと

可愛がってもらえなかったこと

優しい言葉をかけてもらえなかったこと

欲しいものをもらえなかったこと

怒りも湧いてくると思います。

どうしようもない痛みを感じ、苦しくなると思います。

感情を感じるのにとても時間がかかるかもしれませんし、表に出すのは難しい時もあると思います。

このプロセスは時間もかかり、痛みを伴いますが、とてもとても大切で必要な過程です。

ネガティブな感情は、感じ切って外に出してあげるまで、自分の内側に留まります

どんな方法でも、ご自分に合った方法で思いっきり感じきってあげましょう。

子供の時出来なかったことをする

親が病的ナルシスト毒親な時、子供は子供らしい幼少時代を送れない事が多いです。

なので、子供の時にしたかったけど出来なかったことを、今からやります。

体は大人になっても、自分の内にはインナーチャイルドがいます。

満たされなかったインナーチャイルドに、今から欲しいものをあげて、満たしてあげます。

インナーチャイルドはあなたが存在に気がついて、一緒に遊んでくれるのを待っています。

欲しかったものを与えてくれるのを待っています。

あなたが自分のインナーチャイルドの最高の親になってあげてください。

離れる!!

もしまだ近くに自己愛性パーソナリティ障害者がいるのであれば、とにかく離れることです。

残念ながら、彼らが改善することはほぼありません。

変えてあげることも出来ません。

なので、対処法は離れる、です。

離れることが出来ない状況にあるのなら、距離を保つ。

必要最低限の関わりだけにし、関わらないようにすることです。

自分自身にフォーカスする

病的ナルシスト毒親のフォーカスは100%自分で、子供にもそれを強要するので、そこで育つ子供は自分自身にフォーカスするということを知らずに大人になります。

自分に集中すること

自分の心の声を聞くこと

自分の気持ちを大切にすること

自分の欲しいものに気づくこと

自分の体を大切にすること

自分の心を大切にすること

自分自身を大切にすること

自分を受け入れること

自分を愛すること

そして、自分を励す

自分を褒める

今度は、自分という人間に全てを注いで、自分を喜ばせてあげる

是非こちらを読んでください。

10回でも100回でも読んで、暗記して口癖になるまで読んで、心に落とし込んでください。

こちらの記事が少しでも何かの助けになるヒントになれば嬉しいです。

参考:Wright, A., LMFT (2022): “How to recover from the effects of narcissistic parenting”, Psychology Today

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この記事を書いた人

認定催眠療法士。RTTヒプノセラピスト。
No planでアメリカに飛び込み心理学を勉強。
不思議な心のことや心理学のことを気ままに発信しています。
少しでも誰かのお役に立てれば嬉しいです。

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